来たる世界的な食糧危機に向けて昆虫食が注目されています。2030年にはタンパク質の需要に供給が追いつきません。タンパク質は主に家畜動物から接種しています。家畜の成長に時間が必要なためタンパク質が不足します。その解決に昆虫食に注目が集まっています。
どんな味か興味があるけど、珍しい食材なので店頭では見かけません。身近では無印良品がコオロギ粉末入りの「チョコ」「せんべい」を販売しています。粉末入り抵抗感なく食べれますが、昆虫感は薄いです。
なぜ昆虫が注目されるか

まず栄養素の面では、100g当たりのタンパク質の質量が、鶏・豚・牛などの家畜に比べて多いです。例えばコオロギは60g、鶏23g、豚22g、牛21gです。効率良く摂取することが可能です。
次に家畜に比べて成長が早い。コオロギは約35日で成虫になります。飼育は省スペースです。またエサや水も少量です。雑食で残った食品を与えることで食品ロスの問題も解決できる可能性があります。
日本の昆虫食文化
多くの方は昆虫食に抵抗感があります。しかし日本では昔から昆虫を食べていました。代表的な物はイナゴ、蜂の子、セミなどです。とりわけ長野県の山間部では昆虫が昔から普及していました。しかし高度経済成長期頃から昆虫食の多くをTV番組でゲテモノとして罰ゲームなどに使用していたため、視聴者に抵抗感を植え付けられてしまっています。30~40代の子育て世代が昆虫食に触れていないため若年層にも食文化は浸透していません。
実はおいしい食材
グロテスクな見た目で嫌煙されがちですが、海外の研究では昆虫食をブラインドテスト(目隠しテスト)すると「おいしい」との結果が出ています。つまり原型が分からないようにパウダー状にして、加工食品すれば抵抗感はかなり薄れます。
日本で昆虫食は普及するか
絶対に普及します。言わずも日本は食料自給率が低く輸入に頼っています。昆虫の飼育(養殖)が可能になれば、省スペースで短サイクルで生産が可能になり工場で生産が可能になります。従来の食材は農場→食品加工→消費者と世界各地から輸送して距離やコストもかかりましたが、地産地消が可能になります。工場で飼育することで、微生物リスクなどの安全面もコントロールできます。
普及の時期のポイントは「加工食品の技術」と「価格」でしょう。
地方自治体の再生

日本でも多くの自治体が昆虫食に力を入れています。一つは家畜産業が衰退した際の代替え産業としての取り組み。昆虫食は世界が注目しています。メジャーな産地になればブランド化も夢ではありません。松坂牛ならぬ松坂コオロギ。。。
もう一つは商業化に向けての養殖価格です。昆虫ごとに最適な飼育環境は異なります。試行錯誤するには広大な土地が必要になります。その為研究所兼飼育場は地方に建設するのが有力になります。

まとめ
昆虫食は日本でも普及して新しい産業を生み出す可能性を秘めています。未来ある昆虫食を引き続きウォッチしていきます。
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