物流とロジスティクスの違いとは

ロジスティクス関連

「物流」を正しく理解して欲しいので、物流技術管理士の私がお伝えします。

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物流とは

定義された物流(JIS Z 0111:2006 1001)とは、

①物資を供給者から需要者へ、時間的、空間的に移動する過程の活動

②一般的には、包装、輸送、保管、荷役、流通加工及びそれらに関する諸機能を総合的に管理する活動

③調達物流、生産物流、販売物流、回収物流(静脈物流)、消費者物流など対象領域を特定して呼ぶこともある。

物流と聞くと単に①の物を運ぶイメージが先行します。

しかし実務的には広い意味で使われてます。

製造メーカーや流通業などの企業は販売の物流に注目をします。

当然、原料を仕入れる際も物流は関係しています。原料の仕入れから販売の物流までをトータルマネジメントすることをサプライチェーンマネジメント(SCM)と呼びます。

ロジスティクスとは

物流に携わるとロジスティクスという言葉も良く耳にします。

よく物流を英語にしたと思われていますが、違います。グーグル翻訳でも誤変換されています。

正しい物流の英語表記はphysical distribution(PDと略します)

それではロジスティクス(JIS Z 0111:2006 1002)の定義とは、こうなります。

物流の諸機能を高度化し調達,生産,販売,回収などの分野を統合して,需要と供給との適正化を図るとともに顧客満足を向上させ,併せて環境保全,安全対策などをはじめとした社会的課題への対応を目指す戦略的な経営管理と定義されています。

ややこしいので簡単に表現をすれば「物流の進化系」です。

何を高度化させて進化したかといえば、「情報」を加えています。

物流の仕事は、物を運ぶなどのアナログ的な働き方が大半を占めます。

そこでIT技術などで情報の要素を加えて、より効率的にスピーディーにします。

時には、注文情報や販売情報から需要量を予測して効率的に物を運ぶなどを行うことに使われます。

この技術は、商品の欠品を商権損失と考える業界を中心に急速な広がりを見せて、現在では

コンビニ、Amazonや楽天など生活に欠かせない分野の裏側で活躍しています。

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